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こんにちは。「すいかいろ」を運営するすいかスズ(@suika_suzu)です。
現在は双子を含む5人のママ&保育士として楽しんでいます。
今回はコロナ禍2年目で体験した、帝王切開による出産レポートをお届けします。
双子を妊娠し、自然分娩か帝王切開のどちらで出産しようか悩み、私は帝王切開を選びました。
「帝王切開って実際はどんな感じなの?」と思われる方の参考になればうれしいです。
自然分娩とは、特別な処置を行わずに陣痛を待ち、産道を通して赤ちゃんを出産する分娩方法です。
一方帝王切開は、お母さんか赤ちゃんに何かしらの問題などが生じて、経腟分娩が難しいと医師が判断した場合に、お腹と子宮を切開して赤ちゃんを出産する方法です。
帝王切開には、あらかじめ手術が決まっている「予定帝王切開」と、経腟分娩の途中で突発的なトラブルが起き、帝王切開に切り替える「緊急帝王切開」があります。
分娩方法の考え方は、出産する産院の方針にもよりますが、私が出産した病院の双子の場合は、先に産まれる1人目が(子宮口により近い位置にいる赤ちゃんを1人目とする)の胎位(お腹の中にいる赤ちゃんの位置)が、頭位(頭が下の状態)の場合は、経腟分娩が可能と言われました。
逆に、1人目が骨盤位(足やお尻が下の状態、逆子)の場合は、帝王切開と決まっていました。
いろいろと調べていると、産院によっては「双子以上はすべて帝王切開」という方針の産院もあるみたいですよ。
それは、スタッフや設備の関係、多胎児の場合は安全最優先のため、帝王切開になるケースが多いみたいです。
また産院によっては、経腟分娩が可能になる条件などもあり、32週以降であることや、双子ともに推定体重が1500g以上であることなど、条件を満たしていなければ、帝王切開になる産院もあるそうです。
帝王切開は痛そうで手術が怖い・・・というイメージが強く、できたら避けたかったのが本音ですが、帝王切開に決めた理由の1つは「赤ちゃんが無事にうまれてくるという安全性を高めることができる点が最大のメリット」と聞き、出産を決めました。
私の場合は、1人目が頭位(頭が下の状態)で、2人目が骨盤位(足やお尻が下の状態、逆子)のケースだったので、医師からは経腟分娩が可能と言われていました。
しかし、1人目の誕生後にお腹にスペースができ、2人目が回旋異常(赤ちゃんが何らかの原因でうまく回ることができていない状態のこと)で下りてこられず、危険な状態になり、緊急帝王切開になる場合もあると説明を聞きました。
「赤ちゃんが危険な状態になることは絶対に避けたい」私だったので、赤ちゃんが安全な方法でうまれてくることを1番に考え、帝王切開に決めました。
また、帝王切開は手術扱いなので、医師と相談し、だいたい出産予定日を決められます。
まさに「予定がたつ」ことがメリット。主人の勤務時間や有給休暇など、調整がしやすかったので我が家は助かりましたよ。
自然分娩の場合は特に必要な書類がないこともありますが、帝王切開の場合は、手術同意書、麻酔同意書、輸血同意書などの書類が必要なので、事前に記入をしておきます。
その際、医師や麻酔科の先生から説明を受けサインをしました。
また帝王切開の場合は、手術後に ※深部静脈血栓症 の危険があるそうで、足には静脈の拡張を防ぐ ※弾性ストッキング を着用します。
事前に教えてもらう持ち物などの他に、このストッキングも事前に購入し用意する必要があります。
私の場合は、帝王切開前から入院していたので、病院内にあるコンビニで購入。
インターネットなどでもいろいろと種類があるみたいですよ。
※深部静脈血栓症→足から心臓へと血液を戻す血管(静脈)に、血の塊(血栓)ができてつまってしまう病気。
※弾性ストッキング→足を強く圧迫することで、血液の滞留を防ぎ、血液をサポートする医療器具です。
帝王切開は手術になるので、前日21時以降の飲食は禁止になります。ただし、少量での水飲みはOKとのこと。
次に飲食できるのは、2日後のお昼から。それも最初はおもゆからスタート。絶対にお腹がすくと思ったので、好きなものをたくさん食べておきましたよ。
起床後、NST(ノンストレステスト)による、赤ちゃんの健康チェックと、お母さんの検温や血圧測定による健康チェックが行われます。
朝ご飯がないので看護師さんが早めに来て、手術に支障がない範囲まで下の毛の処理をします。
次に、手術の際腕に点滴をするので、点滴の準備をしました。
コロナ禍での緊急入院から1度も会えていなかった主人。約1ヶ月振りの対面。
手術室に行く前に、ビデオ撮影や写真撮影をたっぷりしました。
もうこのお腹は2度とないんだな・・・と思うと寂しくなり、自然と涙が・・・。
※写真は35週のときのお腹の画像ですが、帝王切開ときは37週で出産にのぞみました。
まず最初に更衣室にて手術用のワンピースに着替え、次に手術台の上で血圧計や心電図モニターが装着されました。
私の場合は脊髄麻酔だったので、背中をう~んと丸めて注射します。
しかし、お腹には双子がいるので丸まることがきつく「もっと、もっと」と何度か言われてしまいました。
そしてこの脊髄麻酔、地味に痛いんです・・・。
しかし、麻酔が入ると直ぐに効果がでて、触られても感覚がほぼありません。麻酔のパワーはすごい!!
それともう1つ、朝確保した腕への点滴も入ります。
麻酔の際、麻酔科の先生が「痛くないですか?」と何度も優しく聞いてくれるので、安心したのを覚えています。
私がやった脊髄麻酔は局所麻酔なので意識があり、足先から首の下辺りまでが麻酔が効いて感覚がありませんでした。
逆に首から上は感覚がある感じです。
医師2名、小児科医1名、看護師、麻酔科の先生など合わせて計7,8名の先生方がいました。
よく聞く「メス」とかありますが、これ本当に言ってたんです!また、お腹を切る時に「今から切りますね」と声をかけてもらえたので、心の準備ができ、安心してのぞむことができました。やはりちょっとした「声かけ」ってとても大事ですよね。
麻酔が効いているので全然痛くなく、ボールペンで何か書いているのかな?という感覚で切開がはじまりました。
「オギャー」と1人目のお兄ちゃんの泣き声が聞こえ、そのわずか2分後に2人目の弟の泣き声が聞こえました。
しかし、2人目が出てきたとき、どうやら私の臓器の一部をつかんでいたらしく、先生方が「やだー、つかんでる」と言いながら対応してくれたのをはっきりと覚えています(笑)
「何の臓器つかんでいましたか?」と聞く気力はあまりなく、ただただ「元気な弟だな~」と無事に産まれてきてくれたことに感謝!!
兄は2294g、弟は2376gでうまれました。
小児科医の医師から「お兄ちゃんの呼吸が少しだけしづらそう」との説明を受け、NICUへ入院が決まりました。
呼吸が安定したら退院できるとのこと。弟はそのまま新生児室へ。
双子を取り出した後は、胎盤が取り出され「この胎盤は病理検査にだすね」と説明をうけました。
その後、糸や医療用ステープラー(ホッチキスのような器具)で切開部分を縫合し、ベットの上で30分ほど動かずに身体を休めます。
緊張の糸が切れたのか、この時やっと眠たいと感じ、そして気付くと弾性ストッキングをはかせてもらっていて、尿管カテーテルが挿入されていました。
身体を休めたあとは、担架に乗せられ病室へ。
病室にて弟と面会。少し抱っこした後は新生児室へ。
私はどっと疲れてしまったのと、だんだん麻酔がきれて痛みが出てきたので、とにかく寝ることを最優先に。
主人は別室で2時間後の11時に弟と面会。抱っこしたり撮影をしたそうです。NICUに入院の兄とは、ガラス越しで対面。
私とは会うことなく、そのまま帰宅となりました。
麻酔もきれて本格的に痛みも強くなり、看護師さんも気にして何度も様子を見に来てくれます。
カロナールの服用もはじまり、痛み止めを飲んでもほぼ効いている実感がしない私。とにかくどっと疲れていたので、ただひたすら眠り続けていました(*_*;
上の子3人は自然分娩で出産。生理痛もあり、痛みには強い方だと自負していたすいかスズでしたが、帝王切開は思っていたより・・・正直「痛かった」。
何が痛いって、麻酔がきれた後の産後の経過が痛くて辛くって・・・。陣痛も痛いですが、「ずっと持続する痛みの方が辛いなぁ」と私は感じました。
自然分娩と帝王切開の両方を経験できることって、なかなかできなかったりすると思うので、2つも経験できてありがたい!!とプラスに考え、この経験が誰かの役に立ってくれたら・・・うれしいです♡
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。